サムライクラフトの歴史
サムライクラフト代表・立田良徳のレザークラフトへの道
– 1976年
サムライクラフト創立者でもあり、現代表の立田良徳は、婦人服の仕立屋の息子として生まれる。 子供のころから父親のそばで縫製作業を見て育ち、自分で制服やスーツを仕立てるなど、洋裁の技術は気づけば身に付いていた。
– 1995年
大人になり、自分が何をしたいか。を探すため職を転々する日々。 工場仕事や造園、営業など就いた仕事は多種多様であった。 その傍ら、友人から車のペイントや子供服製作などの依頼を受けたりしていた。 家業が仕立屋で自らも縫製の心得があり、もともと手先が器用であることは友人の間でもよく知られており、友人からの「~を作って欲しい」という要望は日常茶飯事。 本来であれば、父親の家業を継ぐのが自然なのだが、彼の中で煮え切らない何かがあった。
– 2000年
そんな中、ある友人から「革財布を作って欲しい」と頼まれる。そこで大きな壁にぶつかる訳だ。 今まで相手にしてきたことのない革という素材と細やかなパーツを何層にも重ねている勝手の違う造り。 思った以上に手こずることになる。小さな財布というものの中に様々な技法が凝縮されていることを知った。 今まで、頼まれごとを器用にこなし、友人からも喜んでもらえていたが、今度ばかりはそうはいかないぞ・・・ その経験がレザークラフトへ没頭するきっかけ、後のサムライクラフトへの誕生へと繋がる。 現在のモデル「A-1」がサムライクラフトのファーストモデルになるのだが、そこに行きつくまでの試行錯誤は長かった。 友達に作った時に同時に自分用にも製作し、それがどういう使い心地なのか、年月とともにどう変化していくのか、 奥の深い世界へとのめり込む。それからは財布という財布をすべて分解し組み上げ、分解し組み上げ・・・ 革の匂いを嗅ぎ、目を読み、厚みをコントロールし・・・仕事で稼いだお金はすべてレザークラフトへと注がれ革漬けの毎日を送る。 その頃、東北地方ではまだマイナーだった革の世界、技術も然りながら材料調達すら大変な時代だった。 教本も英語のみしか手に入らず、苦戦の日々。 実際一頭一頭の牛によっても、その革は変わる。生き物である以上、育った環境、食べ物、年齢など色々な要素が影響し、 それが裁断した時にまた変化する。それが良さであり、味であり、また読めないところでもある。 裁断する場所、手探りの作業で全て立田の感覚を駆使した作業が続く。 独学で試行錯誤の結果、少しずつ感覚をつかみ、そして発展していく。経験より、 どんなに手間のかかる作業であっても、手縫いにしか実現できない事、天然素材を使った革にしか出来ないものにこだわる。 また創り出す中で道具へのこだわりも生まれ、素材、時間、技のどれにも妥協しない。 一流のそれらすべてが揃って初めて完成度の高い、かつ待つことのない商品が提供可能である。 元来の手先の器用さ、感覚の鋭さより巷ではカービング=サムライクラフトと言われるようになる。 だが同時に、これは長い道のりの産んだ経験と感覚の賜物であり、一点一点に全ての技術が入る貴重な作品となる。 立田はまたバイク、フィッシング等趣味を大事にしている。どんなシーンでも使いやすさ、耐久性、個性を重視して見た目、実用性共にすぐれたものづくりに日夜励んでいる。
ショップ展開へ
– 2003年
既に「A-1」「N-2」「D-1」を確立し、自分の道はこれだと腹を据え、まだ自宅わきの小さな工房ではあるが「サムライクラフト」が旗を揚げる。 オープン当時は、とにかく天然革の良さを伝えたいという思いから、お客様の好きな形で作りますというオーダー形式で注文を取っていた。 色々なオファーを受ける中、財布にとどまらず、カードケースコインケースなども小物類も次々と誕生していく。 そこからサムライクラフトのオリジナル商品もセレクトされていく。またA-1モデルをベースにした、シェリダンスタイルカービングの美しさが話題となる。
– 2005年
沢山のお客様に支えられて、サムライクラフトは順調に「レザーブランド」としての道を歩み出した。そして2005年、満を持して仙台市に直営店をオープンさせる。また時を同じくして今となっては定番モデルの「A-2」が発表される。その後、富谷本店への移動をきっかけに同じ「ものづくりへの精神」を持つアパレルブランドのセレクトショップとして展開。広くなった店内と工房で、立田はお客様とコミュニケーションを取りながら、試行錯誤をし続けた。
– 2017年
自然に囲まれた閑静な大和町に本店を移転。14台の駐車スペースと、フロアも約150平米に広がり、以前よりも広くなったショップスペースに、カスタムオーダーについてゆったりとご相談頂ける商談スペースも設け、更にショッピングを楽しんでいただけるようになりました。
「一生もののレザー」を目指して
– 2008年
「B-3」がニューモデルとして再リリース、今では人気No.1といっても過言ではない 「N-1」も発表される。
– 2009年
ミドルウォレット「B-10」発表。
– 2010年
オールドバイカーロングウォレット発表。
– 2013年
フィッシングツール発表。
– 2014年
リストウォッチが完全オリジナルで再リリース。